手の汗を効果的に抑える「3つの方法」とは?

手汗は困っている当人にしか分からない、他人にはなかなか理解してもらえない深刻な悩みです。誰にも相談することができず、子供のころから長い間悩みを抱えているケースが大半です。このサイトでは、そんな手汗でお悩みのあなたに、汗を効果的に抑える 「3つの方法」 を紹介しています。しかし万能というわけではありません。それぞれ一長一短があります。でも、正しい方法で使用したり、デメリットを受け入れることができれば、いずれも有効な方法です。

 

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もくじ

手汗がヤバ過ぎて、死ぬほど悩んでいます

あなたはこんなんことで悩んでいませんか?

  • 手のひらが常に湿っていて、好きな人と手をつなぐことができない
  • 暑いときや緊張しているときなど、キラキラ光るほど手汗をかいてしまう
  • 手汗がひどいのでスマホの画面が反応しない
  • ノートや紙が手汗でよれよれになったり、破れたりすることがある
  • 季節に関係なく手汗がすごいので真剣に手術も考えている


手術を受けようかというところまで考えているのですから、本当にお困りなのでしょう。
デリケートな問題ですから、ご両親やお友だちにも相談できず、これまで一人で悩んできたかもしれませんし、
勇気を振り絞って相談しても、「手汗くらい、そんなの気にすることないよ」と軽くあしらわれてしまったかも知れません。


いや、違うんですよね。
たかが手汗じゃないんですよね。

もう、死ぬほど悩んでるんですよね。



汗をあまりかかないタイプの人からすると 「たかが手汗」 なのかも知れませんが、当の本人はそのせいで毎日がほんとに、ほんとに憂鬱なんです。友だちとも好きな人とも気軽に手をつなぐことができません。お仕事で会った人と握手するのにも異常に緊張します。
手汗さえかかなかったら、どんなに楽になるだろう、楽に生きられるだろうって、毎日毎日真剣に考えているんです。

そんなあなたに、手汗を止めるいくつかの方法を紹介しますので、参考にしてください。


交感神経を遮断して手の汗を止める手術(ETS手術)



まずはじめに、手汗の手術についてお話ししたいと思います。
手掌多汗症の治療で行われる手術は、ETS手術(胸部交感神経遮断手術)といって、胸から脇の間にある神経を遮断して汗を止めるというものです。ちょっと難しい話になりますが、がんばってついてきてください。

まず、手のひらの汗をコントロールしている神経ですが、これは第2〜第4交感神経まであり、
通常では、第3と第4肋骨前面の交感神経幹を切除、ないしクリップすることで神経を遮断します。
汗を支配している神経を遮断するのですから、手のひらの汗は止まります。しかし、


ほぼ100%、代償性発汗が起こります。


これがETS手術が “諸刃の剣” といわれる所以です。
代償性発汗というのは、手のひらの汗が止まるのと引き換えに、ほかの部分の汗が増えるというものです。
具体的には背中、お尻、太ももなど、神経を遮断した胸から下の部分の発汗が増えます。

このため、ETS手術を受けて手汗の悩みはなくなったけど、あらたにほかの悩みができた、
という方が少なくないのです。こういったデメリットをよく考える必要があります。

ETS手術の費用や時間について(健康保険が適用されます)

手術は、わきの部分を3mmほど切って、そこから胸腔鏡というカメラのついた細い管を入れ、モニター画面で胸のなかを見ながら神経の束を見つけて、切除ないしクリップするというもので、手術時間は両手合わせて10分程度です。手術費用は30万円ほどかかりますが、健康保険が適用されるため約10万円程度(3割負担)で可能です。

キズも小さくて済むし、抜糸や消毒の必要もなく手術時間も短いので、身体的負担は比較的軽いといえます。
入院しなくてもよいので日帰りで手術が受けられます。

ETS手術(胸部交感神経遮断手術)が受けられるクリニック

手術内容だけを見ると意外とお手軽に感じるかもしれませんが、手術である以上リスクはつきものですし、
代償性発汗という100%避けられないデメリットもあります。

ですから、「手汗が止まるというメリット」「代償性発汗というデメリット」 を天秤にかけて、慎重に冷静に検討する必要があります。

参考までに手掌多汗症の内視鏡手術(ETS手術)が受けられるクリニックをいくつかご紹介しますので、参考にしてください。
いずれにしても手術は最後の手段です。後戻りはできませんから。

おだクリニック(福岡県福岡市中央区高砂)
多汗症の悩みはご本人にしかわからない深刻な悩みです。私のこれまでの多汗症に関する手術経験と知識を生かして、まずは外来で患者様の悩みを親身になってお聞きします。それから一番適した治療法を選択していただきたいと思います。

一般に行われている多汗症手術の最大の欠点が代償性発汗です。私は長年の経験から、代償性発汗を少しでも抑えるため低位(Th4)交感神経遮断を実施しています。キズはわずか3ミリで、手術時間は両手あわせて10分以内です。手術直後から手のひらの汗はほぼ消失します。全身麻酔ですが術後3〜4時間で退院できます。キズはテープで固定するだけですから、抜糸や消毒の必要もなく、翌日からシャワー、翌々日から入浴可能です。

代償性発汗には個人差があり、Th4遮断でも必ず代償性発刊汗は出現しますので、この手術をお受けになるかどうかは、患者様ご自身がいかに手の汗で悩んでおられるかです。

おだクリニック日帰り手術外科

四谷メディカルキューブ(東京都千代田区二番町)
最近注目されているのが、手のひらの多汗症(手掌多汗症)の内視鏡手術(ETS手術)です。

内視鏡手術とは、皮膚に小さな傷をつけ、そこからカメラのついた細い管を入れて患部を見ながら手術する方法をいいます。手のひらの多汗症(手掌多汗症)では、腋の下の皮膚を2〜4ミリほど切ってカメラを胸腔(きょうくう:肋骨で囲まれたスペース)に入れ、モニター画面で胸のなかを見ながら、背骨の近くにある交感神経の束を見つけて切断します。左右両方の交感神経切断が必要です。

多汗症内視鏡手術の手術時間は、両側で10分程度です。当院の場合、片側で3ミリの傷を2ヵ所作って手術します。
傷あとは手術直後から目立ちません。また傷は極めて小さいので、手術後の痛みを訴える患者さまはほぼいません。

手のひらの多汗症(手掌多汗症)の内視鏡外科手術のメリットをまとめると、傷が小さいこと、手術時間が短いこと、したがって患者さんの身体的負担が軽いこと、手術の当日に帰宅できて翌日から普段の生活に戻れることなどです。
もちろん健康保険も適用されます。

手掌多汗症(手汗)の治療・手術|四谷メディカルキューブ


手汗を抑える3つの制汗剤を比較(即効性・持続性・低刺激)



さて、前半は手汗の手術について解説しました。
ETS手術は手汗の対策に有効です。しかし避けることのできない代償性発汗が起こります。
程度には個人差がありますが 「100%」 起こります。

それに手術ですから、いったん切除してしまった神経を元通りにすることもできません。
こういったことを踏まえで、慎重に検討する必要があります。

そこで次は、もっとお手軽にできる手汗対策の “制汗剤・デオドラント” を紹介していきます。
使い方さえ間違えなければ制汗剤も手汗に有効です。
ただ多くの人は、使い方が間違っているか、もしくはデオドラントに過剰に期待しすぎている可能性があるんですね。
そのあたりのことも踏まえてお話ししたいと思います。


制汗剤については、それぞれタイプの違うものを3種類ほどご紹介しますが、
その前に、制汗剤を使うとどうして汗を抑えることができるのか?
というメカニズムに少しだけ触れておきます。

いろいろな制汗剤がありますが、どれも大体同じような仕組みで汗を止めています。
それは、

有効成分が汗などの水分に反応して汗腺に角栓を形成する

というメカニズムです。
汗の出どころである汗腺に、角栓という名の蓋(フタ)が作られるために汗が抑えられるわけです。
これらを踏まえて3種類の制汗剤をご紹介しますので、状況に応じて使い分けてもらえたらと思います。


ファリネ

即効性:★★★★★
持続性:★
低刺激:★★★★★


有効成分:クロルヒドロキシルアルミニウム、酸化亜鉛
内容量:6g

手汗専用の制汗パウダーです。
ナノサイズの微粒子パウダーが手の汗腺や細かなシワに密着して、塗った瞬間からさらさら感を実感できます。
ケチらずにたっぷり目に塗るのがコツです。

有効成分はクロルヒドロキシルアルミニウムで、パウダータイプのため即効性があるのが特徴ですが、
効果は1〜2時間程度しか持続しません。

さっと出して、手のひらをポンポン。
人と会うときや打ち合わせの前、これから車を運転するというときなどに有効です。
いざという時のためにバックに忍ばせておくのが良いでしょう。

ファリネの詳細はこちら



フレナーラ

即効性:★
持続性:★★★
低刺激:★★★★★


有効成分:クロルヒドロキシルアルミニウム
内容量:23ml

手汗対策用の制汗ジェルクリームです。
有効成分はファリネと同様でクロルヒドロキシルアルミニウムです。

塗った初日から劇的な変化を感じるということはありませんが、あきらめずに数日間使い続けていくと、次第に効果を実感できるようになります。手のひらの汗腺に染み込ませるように成分をなじませていく、刷り込んでいくようなイメージです。

ただ、すでに手汗でビチョビチョのところに焦って塗っても意味はないので、
夜寝る前など、リラックスした状態のときに清潔な手に塗る、というのが効果的な使い方です。
習慣的に使い続けることで、長時間効果を維持できるようになります。

フレナーラの詳細はこちら



パースピレックス・ローション

即効性:★
持続性:★★★★★
低刺激:★★★


有効成分:塩化アルミニウム
内容量:100ml

ローションタイプの制汗剤で、フレナーラ同様に即効性はありませんが、
しっかり毎日使い続けることで効果を実感できるようになります。

有効成分は塩化アルミニウムで、3種類の中でもっとも効果が持続する制汗剤ですが、
クロルヒドロキシルアルミニウムより刺激が強く、かゆみが出るケースが多いです。
っというか、ほぼ確実にかゆくなります。でも効きます。

効果が現れてからは1回塗るだけで3日程度は汗を止められるようになりますが、
使い始めから1週間くらいは毎晩塗るようにするといいです。

パースピレックス・ローションの詳細はこちら



手汗に効くデオドラント

ということで 「即効性があるか」「持続性があるか」「低刺激かどうか」 という3つの点において、
それぞれの特徴を大まかに比較しましたので、ぜひ参考にしてもらえたらと思います。

ファリネは即効性がありますが、効果が長持ちする制汗剤ではありません。
パースピレックスはよく効くデオドラントですが、効果を実感できるまで時間がかかるのと、かゆみを伴うというデメリットもあります。塩化アルミニウムの制汗剤でかゆみが起きやすい方は、フレナーラが使いやすいかもしれません。

それと、制汗剤だけで十分に効果を実感できない場合は、

このあと紹介する 「あるもの」 との併用を検討してみてください。


多汗症治療に有効!汗を抑える医薬品(プロバンサイン)

 

さてこれまで、手汗を止める方法について「手術」、「制汗剤」と見てきましたが、
最後に「薬」をご紹介してこのサイトを閉じたいと思います。

 

ETS手術は確実に効くのですが、その反動として “代償性発汗” というリスクがありますから、
手術するかしないかは慎重に決断する必要があります。手術してから後戻りはできませんので。
つぎの制汗剤も、正しい使い方をすればそれなりに効果を実感できますが、効果が長続きしなかったり、即効性がなかったり、かゆみが出たりと万能ではありません。そこで最後に、手汗対策に効果的な 「医薬品」 をご紹介します。

 

個人的な意見ですが、手術以外の方法で手汗対策をするのであれば、
「医薬品+制汗剤」 という組み合わせがもっとも効果を期待できると思います。

 

まずは薬で身体全体の発汗を抑えつつ、さらに制汗剤を使って補えない部分をケアする。

 

というイメージです。

 

 

神経伝達物質アセチルコリンの働きを遮断する抗コリン薬

そのお薬の名前は 「プロバンサイン」 といいます。
有効成分はプロパンテリン臭化物(Propantheline bromide)です。

 

プロバンサインに含まれている有効成分のプロパンテリン臭化物は、抗コリン薬と呼ばれており、神経伝達物質アセチルコリンの働きを遮断し、汗が放出される量を抑える効果があります。つまり手汗の対策にも有効ということです。

 

プロバンサインの詳細はこちら

 

 

ちなみにアセチルコリンというのは、副交感神経や運動神経の末端から放出され、神経刺激を伝える神経伝達物質で、
シナプスに刺激を与えて、発汗や排尿といった生理的活動を促進させる働きがあります。

 

このアセチルコリンが働きすぎになっているのが、いわゆる「多汗症」といわれるもので、
代謝が活発になりすぎて異常な発汗を招いているわけです。手のひらの汗(手掌多汗症)もそうです。
整理すると、

 

プロバンサインに含まれる有効成分のプロパンテリン臭化物(抗コリン薬)が、アセチルコリンの過活動を阻害することで、
全身の発汗を適度な量へと抑えてくれるのです。つまり 手汗に限らず、脇汗や頭皮からの汗など、全身の発汗に対して有効 であり、さらにいうと、多汗症に限らず、夜尿症や頻尿、失禁の改善にも用いられる薬です。

 

 

本来は病院で処方してもらうプロバンサイン、副作用もあります

プロバンサインは医薬品ですから、本来は病院で専門医に処方してもらうものです。
また喉が渇いたり、尿の出が悪くなるなどの副作用の可能性もあります。

 

でも、あなたの手汗に対する悩みの方が、手術まで真剣に考えている手のひらの汗に対するコンプレックスの方が、
大きいと思うので紹介させてもらいました。
自己責任になりますが、個人輸入代行サービスを使えば、普通のネット通販と同じように購入できます。

(※海外から発送されるので、商品が届くまでに少し時間がかかります。)

最後に

 

これまでこのサイトでは、手汗を止める方法について解説してきました。
あなたが長年、死ぬほど悩んできた手汗です。
ですから何としても手汗を抑えて、ずっと苦しんできたコンプレックスを克服するのが最優先ですが、
リスクがあり、後戻りできないETS手術は、最後の手段として残しておくべきでしょう。

 

まずは「薬」と「制汗剤」を使って、発汗が抑えられることを実感してみる。
汗がコントロールできるということが分かると、その安心感から、精神性発汗が抑えられるという副産物的な効果も期待できます。

 

ともかく、何よりも、あなたの汗の悩みが解消されることが大事ですし、
長年の手汗の悩みを克服して、汗を気にすることなく前向きに暮らす、あなたがあなたらしく生きる、当サイトが少しでもそのお役に立てたとしたら嬉しい限りです。